ホットヨガと自律神経
ホットヨガは、ダイエット・美肌・健康などの効果がありますが、自律神経にも深い繋がりがあります。
今回は、ホットヨガが自律神経に与える良い影響と悪い影響、自律神経を整えることで得られる効果についてご紹介します。
自律神経とは
自律神経には、脳や身体がアクティブに働くときに優位になる交感神経と、身体や心がリラックスしているときに優位になる副交感神経があります。
運動神経などとは異なり、自分の意思でコントロールすることはできません。
循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整したり、体温調節や血圧をコントロールするなど24時間休まず働き続け、生命維持に関わる身体の機能をコントロールする重要な働きがあります。
ホットヨガが自律神経に与える良い影響
ホットヨガは、自律神経にどのような良い効果があるのでしょうか。
自律神経のバランスを整える
ストレスを感じているときは、交感神経が優位になって自律神経が乱れる原因になります。
ホットヨガの呼吸法は、鼻から息を吸って吐くという腹式呼吸法です。
深い呼吸は、全身の血管の収縮と拡張を促して血流を促進し、自律神経のバランスを整える効果があると言われています。
イライラや緊張が落ち着く
これといった理由がないのに、なぜかイライラしたり、緊張したりしたことはありませんか?自律神経が乱れがちなとき、イライラや緊張を感じることがあります。
イライラしたり緊張しているときは、交感神経が優位の状態。
無意識のうちに呼吸が止まっていたり、浅くなっているでしょう。
そんなときは、瞑想がオススメです。
ゆったりとした呼吸を繰り返しながら意識を内側へ向けていくので、自律神経のバランスを整えて、リラックス効果が期待できます。
過敏になった神経が落ち着いて、睡眠の質が上がったり、集中力も向上します。
より効果的な方法
①ストレスを溜めない
家庭、会社、学校などでの人間関係や、仕事のプレッシャー、失敗や挫折です。
例など、現代社会に生きる私たちは多くのストレスです。
例を抱えています。
そのストレスを溜め込まず、自分がリラックスできる方法を知っておくことが大切です。
例えば、ホットヨガで身体を動かして汗を流す、旅行に出かける、泣ける映画を見る、友達とご飯に行く…など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
②バランスの取れた食事
私たちの身体や思考は、食べた物で作られます。
何だかイライラする、疲れがとれない、睡眠が浅いといった不調を感じるときは、食生活を振り返ってみましょう。
忙しさを理由に、ファストフードやコンビニのお弁当、パンを食べていませんか?
健康な毎日を送るには、栄養バランスのとれた食事が大切です。
ビタミン、ミネラル、カルシウムといった不足しやすい栄養素は、自律神経のバランスを整えるのに欠かせません。
積極的にとるように心掛けましょう。
③十分な睡眠
人生の1/3もの時間を占める睡眠は、心身の疲れを取り、明日への活力を養う大切な時間です。
睡眠時間が不足すると、心身の疲れが取れずストレスも溜まってしまいます。
日本人の平均睡眠時間は7時間と言われていますが、適切な睡眠時間は個人差があります。
仕事や家事、育児などでなかなか適切な睡眠時間を確保することは難しいかもしれませんが、心身の不調を感じる場合はこれまでの睡眠を見直してみましょう。
ホットヨガが自律神経に与える悪い影響
ホットヨガを行うと自律神経に悪い影響を与えるとも言われています。
自律神経が乱れると、めまい、慢性的な疲労感、だるさ、ほてり、不眠、吐き気、肩凝り、便秘、下痢、関節痛、手足の冷え・しびれなどのトラブルが起きます。
身体の不調だけでなく、イライラ、やる気が出ない、不安感、緊張感、落ち込み、憂鬱、感情の起伏が激しくなる、疎外感といったメンタル面にも悪影響を及ぼします。
自律神経の乱れは、心身の不調の原因となるのです。
気温差に注意!
ホットヨガのスタジオは高温多湿に設定されています。
レッスンで大量の汗をかいたあとに冷房の効いた室内へ移動したり、真冬の寒い季節は外の寒さなど外気の温度差によって、体温を調節している自律神経が変化に対応しきれなくなり、自律神経に悪影響を与えます。
自律神経の乱れを防ぐ対策
こまめな水分補給
汗をかくことで失った水分をこまめに補給しましょう。
インストラクターが水分補給の指示をしてくれますが、それ以外でも喉が乾く前に積極的にとるように心掛けましょう。
この時、冷たい水を飲むと胃腸を冷やして身体に負担がかかるので、常温のお水がオススメです。
無理をしない
ポーズの途中で疲れたり、辛くなった時は無理をしないでチャイルドポーズでお休みしましょう。
場合によっては、スタジオを退室しても構いません。
適度な負荷はストレス解消やリフレッシュ効果になりますが、頑張りすぎてしまうのは、心身にストレスを与えてしまい逆効果になります。
体調を整える
風邪気味、寝不足、疲れすぎているなど体調不良の時はホットヨガはお休みしましょう!高温多湿の環境は、ただ立っているだけでもエネルギーを消耗するので、体調の良い時に行いましょう。
その日の自分の体調を確認してレッスン内容を選んだり、思い切ってお休みすることも大切です。
自律神経を整えた方が良い理由
①基礎代謝・新陳代謝UP
自律神経が整うと、体内の酸素量が上がって身体の基礎代謝が向上します。
基礎代謝が上がると、肌のターンオーバーなど細胞を新しいものに再生する新陳代謝も向上するので、美肌、美髪などの美容にも効果があります。
②免疫力UP
自律神経が整うと、風邪を引きにくく、ケガや病気の回復が早まる免疫力がUPします。
ストレスが溜まっている時や低体温の人は、自律神経のバランスが乱れて免疫力が低下しがち。
ホットヨガは、高温多湿の環境で身体を動かすので身体の内側から温まります。
さらに、呼吸法とヨガのポーズはストレス解消にも繋がるので、自律神経のバランスが整って免疫力が向上します。
③身体の不調が緩和
自律神経が整うと、緊張していた筋肉がほぐれて血行が促進され、首凝り・肩凝り・腰痛などが緩和されます。
全身の血流がスムーズになると身体の冷えも和らぎ、浮腫も改善されます。
④ストレスに強くなる
自律神経が整うと心にゆとりができるので、ストレスがかかるようなことが起きても効率的に対処できるようになります。
心身共にリラックスした状態でいることができるので、不安、緊張、不満などを軽減・発散する効果が期待できます。
まとめ
自律神経が整うと、日常生活が過ごしやすくなるだけでなく、心身共に良い効果が期待できます。
正しくホットヨガを取り入れて自律神経のバランスを整え、健康な心と身体を手に入れましょう!